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blg:「結婚したい」その一言に、人生がにじむ瞬間がある。

2025/08/10

長く結婚相談所を続けていると、

時にドラマのような、漫画のような出来事に出会います。

まだコロナの前、やりとりはほとんどが固定電話。
顔が見えないからこそ、本音がぽろっとこぼれる——
そんな時代でした。

ある日、受話器から切羽詰まった声。

「今、旅館で仲居をしています。前の夫から逃げてきて、携帯も持っていません。でも、結婚ってできますか?」

この言葉は、今でも胸に残っています。

結局その方にはお会いできませんでした。タクシー代さえないという状況だったからです。
でも、声に込められた「生きていきたい」という想いだけは、確かに受け取りました。

📞 他にも、こんな電話がありました。

・「娘(息子)がいい子なので、良い人と結婚させたい」と、親御さんからの相談。
(大抵は長電話になりますが、ご本人の気持ちが追いつかないことも多く、答えが出ないまま終わることも)

・「結婚したい。でも怖くて、結婚できる気がしない」と泣きながら話してくれた女性。

・「家柄が良すぎて相手が見つからない」と言いながら「誰でもいいから」と話す自称・富豪の男性。

・「駅まで来たので迎えに来てほしい」と突然現れた年配の男性。

・「売れなかった演歌歌手なんです。貧しいけど結婚したい」という女性。

・「何もできないけど、介護の仕事をしてる。しんどくて辞めたい。だから結婚したい」と語る、まだ若い女性。

・「今、事務所の下にいる。降りてきてほしい」という……ちょっと怖い電話も。

今は、無料カウンセリングもネット予約。

電話での相談もしていないので、こんな濃いやりとりは減りました。

便利な時代になりましたが、
人の「想い」や「弱さ」が、まっすぐ届いていたあの頃が少し恋しくなることもあります。

結婚とは、人生を誰かと分かち合いたいと思った時の、自然な感情の表れ。
そしてその背景には、その人の人生全部があるんです。

今はうまくいかないと感じている方も、
まずは自分の本音に、そっと耳を傾けてみてください。
私たちは、どんな状況からでもその想いを受け止める準備ができています。

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